語彙・ボキャブラリー(10)

さて、このように仕事や生活で差し迫った必要のある人は「必要のある物から覚える」ということが必要という話です。もちろん前述の基本単語を習得する作業との併用する必要があるのは言うまでもありません。

  • これらの必要な語彙は、私は単純に片っ端から覚えていけばいいと思います。ずいぶん前に私が初めて英語を必要とし始めた頃に業務で使う専門用語の用語集を作ったということをお話ししたことがありました(ここ)。
  • たった800語の専門用語集でしたが、その後の業務がずいぶん楽になったのを覚えています。まだ基本単語も全然完璧でないころです。それでもそれにずいぶん助けられました。
  • 自分の業務に多用される専門用語・特有の言い回しなどは私は丸暗記で全然かまわないと思っています。もともと自分の専門領域ですからcontextも分かっています。背景があるので丸暗記でも頭に入ってきますし、結構楽に覚えられます。「必要な物」という意識付けがあるからです。
  • 仕事に限りません。趣味の世界でも同様です。私は大リーグが死ぬほど好きで英語で観たい、という人は放送で使われる単語や言い回しをまず徹底的に覚えましょう。それだけで、少なくともその領域では、ずいぶん聞ける・話せるようになってきます。
  • 基本単語と自分の必要とする語彙だけ、それでも実際には結構な時間が掛かります。しかし世の中にはそれ以上を漠然と求めて結局焦点が定まらず、続かないという人が多いのではと思います。
  • 私は特に英語が好きでたまらないという人間ではありません。だからこんな事を言うのかもしれません。しかし英語が好きで好きでたまらない人のやり方を、それほどでもないあなたがまねをしようとしてもまねできる物では無いと言うことも認識しておくべきでしょうね。
  • この語彙のシリーズは方法論に始終してしまいましたが、実は語学習得には大事なことです。